KQ MIDI Modulate リファレンスマニュアル

このマニュアルは、アプリバージョン1.2を元に作成しています。

注意

  • このアプリを使うには、MIDI信号の知識を必要とします。よくわからない場合は、詳しい人に設定をしてもらうようにしてください。
  • Optionsで指定したMIDIチャンネルが優先されます。TriggerやPadでMIDIチャンネルを指定する際は注意してください。

Convert

コントロール信号の値を変換します。チャンネルごとに設定することはできません。同じ内容のCCはリセットするまで再送信されません。

ノート制御 (最初のブロック)

Note Ctrl, Threshold: Note Ctrlの値がしきい値(Threshold)以上の場合のみ、ノートオンを転送します。

変換制御 (2番目以降のブロック)

受信した信号を変換して出力します。同じ出力が複数のブロックにある場合、値は合計されます。

  • グラフをタップすると、折れ線グラフ、履歴、棒グラフが切り替わります。
  • グラフを長押しして「Edit Curve」を選ぶことで、曲線の編集ができます。
  • 「- 0 +」は、オフセットです。この値が入力値に足されます。
  • 左上のボタンを押すと、縮小表示に切り替わります。
  • 右上の「!」は、パニックボタンです。押すと、オールノートオフとオールサウンドオフが送信されます。
  • HR: ハイレゾリューション、有効にすると、14ビットの信号を扱います。
  • F: フィルター、タップすると設定画面が開きます。

フィルター

  • LPF: ローパスフィルター、値の変化を滑らかにします。Strengthの値が大きいほど変化が遅くなります。
  • HPF: ハイパスフィルター、急激な値の変化のみ適用します。自動的にReturn Baseに値が近づきます。Strengthの値が大きいほど変化が速くなります。
  • HPF Delay: ハイパスフィルターの入力を遅らせます。後述のEWIスタイルのビブラートを実現する際、ノートオン時に意図せずにピッチが上がってしまう問題を回避するためにこのオプションを作りました。

例えば、ピッチベンドのフィルターをLPF Strengthを34、HPF Strengthを43、Return Baseを64、HPF Delayを20にすると、ピッチベンドを動かした際のみ反応する某EWIのようなビブラートができます。

ヤマハのWX5でEWIスタイルのビブラートの設定例: ダウンロード
この設定例では、WX5のディップスイッチでリップをタイトリップ、およびCC18付加(LIP+)に設定しています。

信号の種別

  • Key: ノート信号のキー
  • Vel1: ノートオンのベロシティー
  • Vel0: ノートオフのベロシティー
  • CC: コントロールチェンジ
  • AT: チャンネルアフタータッチ
  • PB: ピッチベンド
  • PC: プログラムチェンジ
  • N/A: 無効

Edit Curve

グラフを長押しすると、カーブを編集できます。(x, y)の座標を入力して、座標を直線で結んだカーブになるように値を変換します。xが入力値、yが出力値です。

Trigger

指定したMIDI信号を受信したら、ルールに従って信号を送信します。この処理はConvertの前段です。各Triggerには名前を設定でき、個別にオン/オフを切り替えられます。

Harmony

音程をずらしてノート信号を出力します。

  • Name: 名前です。
  • MIDI Channel: 対象のMIDIチャンネルです。このチャンネルのノート信号でトリガーします。
  • Suppress Original: 有効にすると元のノート信号を送信しません。
  • Shift: C から B の設定をずらします。「▲7」は5度上に、「▼7」は5度下にずらします。
  • Reset: 開発者が作成した設定をロードします。

各音(CからB)の設定

  • Number of Additional Notes: この数字だけ音を追加します。
  • Key Offset #N: 半音単位の元の音からずらす量です。
  • Velocity Offset #N: 元の音からベロシティーが変化する量です。

Channel Rewrite

MIDIチャンネルを書き換えて出力します。同時に複数のチャンネルに出力できます。

  • Name: 名前です。
  • Type: 対象の信号の種類です。
  • Channel: 対象のMIDIチャンネルです。このチャンネルの信号を受信した時にトリガーします。
  • Predicate: この条件の値が来たときにトリガーします。
  • Output Channel N: 出力するチャンネルを選択します。

Signal Trigger

受信したMIDI信号を任意のMIDI信号に変換します。

  • Name: 名前です。
  • Type: 対象の信号の種類です。
  • Channel: 対象のMIDIチャンネルです。このチャンネルの信号を受信した時にトリガーします。
  • Suppress Original: 有効にすると元の信号を送信しません。
  • Number of Predicates: 条件の数を指定します。
  • Predicate: この条件の値が来たときにトリガーします。
  • Needs Reset, Reset Minimum/Maximum: 再送信するのがデータの値がReset Minimum – Maximumの範囲が来た後のみになります。Needs ResetがD1の時はMIDI信号の2バイト目、D2の時は3バイト目を判定します。具体的には、CCの値が64以上を対象にして、Needs ResetがD2、Reset Minimum/Maximumが0/63の時、CCの値を「30」「65」「70」「80」「50」「74」「85」と順に受信した際に、「65」の時と「74」の時にトリガーされます。
  • Signals to Send: 送信する信号です。コマンドも記述できます。詳しくは「信号の編集」セクションを参照してください。

Value Offset

受信したMIDI信号の値をずらして変換します。

  • Name: 名前です。
  • Type: 対象の信号の種類です。
  • Channel: 対象のMIDIチャンネルです。このチャンネルの信号を受信した時にトリガーします。
  • Predicate: この条件の値が来たときにトリガーします。
  • Data Offset: 値をずらす量を指定します。

Filter

MIDI信号の送信をブロックします。

  • Name: 名前です。
  • Type: 対象の信号の種類です。
  • Channel: 対象のMIDIチャンネルです。このチャンネルの信号を受信した時にトリガーします。
  • Predicate: この条件の値が来たときにトリガーします。

Pad

16×8個のパッドです。音やコントロール、SysExなどを割り当てることができます。編集するには右上のEditを押してください。

  • 8つのシーンがあります。
  • 右上の「!」は、パニックボタンです。押すと、オールノートオフとオールサウンドオフが送信されます。

Edit

Editを押すと、パッドの色が灰色に変わり、編集モードに入ります。

パッドメニュー

  • Edit: パッドの内容を編集します。
  • Copy: パッドの内容をクリップボードにコピーします。
  • Paste: クリップボードにコピーされた内容を貼り付けます。
  • Swap: コピーされたパッドと内容を入れ替えます。
  • Clear: 内容を初期化します。

シーンメニュー

シーンを長押しすると、メニューが現れます。

  • Copy: シーンの内容をクリップボードにコピーします。
  • Paste: クリップボードにコピーされた内容を貼り付けます。
  • Swap: コピーされたシーンと内容を入れ替えます。
  • Clear: シーンを初期化します。

パッド編集

共通項目
  • Name: 名前です。
  • Type: パッドの種類です。
  • Latch Mode:
    • Momentary: パッドはタッチしている間のみオンです。
    • Latch: パッドのオンとオフが切り替わるようになります。
    • Group: Latchと同じですが、パッドを押した時に同じGroupの他のパッドはオフになります。
Note

オン時にノートオン、オフ時にノートオフを送信します。

  • Number of Notes: 送信する音の数です。
  • Channel: 送信するMIDIチャンネルです。
  • Note N, Velocity: 送信する音名とベロシティーです。
CC/AT/PB Oneshot

オン時のみにコントロール信号を送信します。

  • Subtype: 送信するコントロールの種類です。
  • Hires: 14ビット値を扱います。
  • Value: 送信するデータ値です。
  • Channel: 送信するMIDIチャンネルです。
CC/AT/PB On/Off

オン/オフで別々の値のコントロール信号を送信します。

  • Subtype: 送信するコントロールの種類です。
  • Hires: 14ビット値を扱います。
  • On/Off Value: オン/オフ時に送信するデータ値です。
  • Channel: 送信するMIDIチャンネルです。
Program

オン時にプログラムチェンジを送信します。バンクも指定可能です。

  • Program #: プログラム番号です。
  • Bank MSB #: CC#0で指定するバンク番号です。N/Aの時は送信しません。
  • Bank LSB #: CC#32で指定するバンク番号です。N/Aの時は送信しません。
  • Channel: 送信するMIDIチャンネルです。
Convert Offset

オン時に「Convert」画面のオフセットを変更します。Convertの一覧に対象がない場合は動作しません。対象が複数有る場合、最初のものが対象です。

  • Target: 変更する対象です。
  • Offset Value: この値にConvertのオフセットが変更されます。相対値ではなく、絶対値です。
Load Preset

オン時にプリセットファイルを読み込みます。

  • File: 読み込みたいプリセットを選択します。
Misc/SysEx

詳細動作を指定できます。任意のMIDI信号と、コマンドが指定できます。全てのパッドタイプが編集できます。

Profiles

設定の保存/読み込みができます。

Route

MIDIデバイスを自由に配線することができます。

Options

  • Theme: 外観を指定します。Systemはデバイスの設定に従います。
  • Key Delay (Convert): ノートオンを遅らせます。指使いが遅い場合に意図しない音を抑制できます。Convertでのみ有効です。
  • Velocity Convert: ConvertでVel1を出力する場合、常に変換するか、レガートでない場合のみか、選択できます。
  • MIDI Rx Channel (Convert): MIDI受信チャンネルです。Convert/Triggerでのみ有効です。
  • MIDI Tx Channel (Convert): MIDI送信チャンネルです。Convert/Triggerでのみ有効です。
  • MIDI Tx Channel (Pad): MIDI送信チャンネルです。Padでのみ有効です。
  • Filter Other Channel (Convert): 受信チャンネル以外の送信を抑制します。Convert/Triggerでのみ有効です。
  • Duplicated Notes (Convert): 重複したノートの処理を指定します。シンセサイザーの一部には、ノートオフで重複したノートオンを解除しないものがあり、そういったシンセサイザーで音が止まらなくなる現象を回避します。なお、「Suppress Dup Note」を指定すると逆に音が止まらなくなる場合があります。
  • MIDI Tx Speed (Convert/Pad): MIDIの送信スピードを抑制します。Convert/Trigger/Padでのみ有効です。スピードは、Convert/Triggerと、Padとで、独立です。
  • Run in the Background: アプリがバックグラウンドでも動作します。
  • Auto Off Timer: 最後のMIDI信号受信時からこの時間経過後にバックグラウンド動作を停止します。何かしらMIDI信号を受信すると延長されます。
  • Prevent Sleep: スリープを抑制します。

信号の編集

MIDI信号およびコマンドを編集できます。16進数の文字列か、コマンドを入力できます。

  • 右上のCheckを押すと、現在の内容をテストします。
  • 右上右から二番目のアイコンを押すと、ファイルから信号を読み込みます。.txtと.syxに対応しています。
  • Insertを押すと、文字列を簡単に挿入できます。

Insert

Hex (16進数)、Note On/Off、 Load Command、Pad Commandを挿入できます。一部の項目は編集状態によっては表示されません。挿入されるNote Onのベロシティーは100です。